二月花形歌舞伎（博多座）

博多座　二月花形歌舞伎　2月16日（中日）

＜夜の部＞
一、華果西遊記　二幕
二、鬼揃紅葉狩

貴重な休みを気分転換に歌舞伎観劇に使った。
今月は花形歌舞伎で、若手の俳優さんが出演する期間。
市川猿之助のご一門に市川亀治郎が出演すると云う、興味のそそられる企画だ。

演目の簡単な説明と、演者・観客の調子合わせを軽妙に語られていた。
なかなか歌舞伎俳優さんのお話を、しかも生の演劇についてを語るところを拝見することがないのでとても興味深く、楽しかった。
ただ、その後拍手のタイミングはどこからどこまでやっていいものか尚更わからなくなり、今日の公演は拍手に統一性がなかった気がする。

一、華果西遊記　二幕
孫悟空　　　　　　　市川右近
 猪八戒　　　　　　　市川猿弥
沙悟淨　　　　　　　市川弘太郎
 三蔵法師　　　　　　市川笑也
女王妹実は蜘蛛の精　市川春猿
女王実は蜘蛛の精　　市川笑三郎

市川猿之助ご一門らしい立ち回りも見ごたえのある演目だった。
右近さんの愛嬌のある演技、笑也さんの三蔵法師の格好よさ、春猿の美しさ。
単純に楽しめる演目だった。

二、鬼揃紅葉狩
更科の前実は鬼女　市川亀治郎
 平維茂　　　　　　市川門之助

歌舞伎舞踊と云うらしい。
たしかに舞踊もあって立ち回りもある、なんとも贅沢な演目であった。
亀治郎さんの美しい女形と迫力ある鬼の両面を観れるお得さと常磐津や竹本、長唄の素晴らしさに感動した。

最後はカーテンコールで亀治郎さんが出てきてご挨拶。
心は満たされて帰路についた。