二十歳であった頃がありました。

今週のお題は『二十歳』と云うことで。



二十代も半ばを過ぎた人間が思い起こす二十歳、と云う感じでつらつらと書いてまいります。


当時私は大学二年生でした。
大学の講義で日本史を学び、大正・昭和初期が大好きになって勢い余って文章を書き続けていた時代です。
詩に興味を持ったのも、大学の講義。
最初は「詩ってよくわからない」と思いながら始めたわけですが、詩人たちそれぞれの言葉の使い方、世界観に引き込まれました。
この影響は大きいですね。今では詩もよく書きます。
精力的に文章も書いていたし。(今は……)
思えば文章における私の原点が、二十歳であったと思います。
私は何がしたのか。
その輪郭が見えた時期です。


また、大学の友人たちといるのが楽しくて仕様がなかった。
趣味が必ずしも合致しているわけではないんだけど、それなりに理解してくれるしまた自分の世界を見せてももらえた。
国史好きはいるわ妖怪好きはいるわ……楽しかったですね。


将来についての不安は、勿論ありました。
自分は何になるのだろう。
漠然と、夢をみて、でも現実は厳しくて……今も同じですが。
自己分析って一番嫌いでした。
分析は出来ている、でも、それを他人に伝える術がなかった。
就職活動の時はとにかく面接が嫌いで嫌いで仕様がなかった。
自分のことなんか、語れない。
自分を包む……つまりラッピングして伝えられなかった。
この苦労はたぶん、ずっと続くと思います。


話が逸れました。
つまり二十歳のころはそんなことをつらつらと考えながら、生きていました。
でも、一番気楽に生きていた時代だったと思います。
思い悩むこともそんなになかった。
日々、平穏であったと思います。
あのころに戻りたい―――と云うのが本音です。
でも、そんなことは有り得ない。


二十歳に限らず、若いころはアンテナを張っていることが今後の人生に大きな影響を与えるのではないかと思います。
遊ぶのもいいですけど、世の中のことに目を向けたり、自分自身と向き合ってみたり。
考えることはとにかく大事です。
答えなんか、すぐに出さなくて良いのです。


今、二十歳の皆様。
自分の為に、いろんなアンテナを張ってください。




今週のお題「20歳」