友人結婚式。そして、大学時代・・・

昨日は、大学時代の友人の結婚式だった。




そこで、久しぶりに恩師にお会いした。
相変わらず冗談の多い、呑気な恩師に安心した。
披露宴では恩師がスピーチをしたが、大学時代の私たちのやんちゃ振りを披露されてちょっと恥ずかしかった。


あの頃の私は、お金に執着心がなく、とりあえず一ヶ月遊べるお金さえアルバイトで稼げればあとは大学の図書館で借りた本を読んだり文章を書いたりしていた。
友人たちも似た者揃いで、講義中にも関わらず前の席で堂々とおしゃべりしたり文章書いたりしていたものだ。
そのくせ授業はそこそこ聴いている集団だったと記憶している。
大体が私が先に教室に入っていて、友人が来るとおしゃべりし、その大きなしゃべり声を頼りに他の友人たちが教室に入っていた。
大学は自由に講義を選択できるが、大部分は友人たちと講義が一緒だった。

友人たちは同じ学科だけれど、勉強したい方向性はわずかに違っていて、それがとても面白く、時折互いの勉学の話をした。
あっちは妖怪、あっちは戦国時代、あっちは中国文学……。
自分が興味のなかったジャンルに興味がある友人の話を聴くのは本当に勉強になったし、刺激になった。

私のゼミは日本文化を扱うゼミだった。
恩師曰く、私たちのゼミはよく呑む連中ばかりだったらしい。
夏の合宿で熊本の阿蘇へ行ったときのこと。
お酒が足りなくなり、ペンションみたいなところから片道時間をかけてコンビニ行ってお酒を買いに多くの者が歩いて行ったらしい。
そこに私もいたらしいのだが、うーむ、記憶にない。
呑んでいたからかな?
とにかく私のゼミは多種多様な人間がいた割にまとまりがあって、恩師的にはやりやすかったらしい。
二大呑兵衛が仕切っていたし、みんななんだかんだと弁えもあった。
今の子たちはおとなしい割に自分勝手な行動が多いとかで、恩師も苦労しているらしい。
大学も様変わりしているらしかった。

あの頃の自分は、勢いがあったし、何より自分のやりたいことがばかりやっていて好奇心が強かった。
あの頃を思い出しつつ、今の自分の行動力のなさ、好奇心のなさに愕然とする。
変に落ち着きすぎて、世の中に諦めて、お金さえもらえれば嫌な仕事でもやっていかないと。
そんな感じになっている自分を、あの頃の私はきっと冷めた目で見ることだろう。


本来の私は、やりたいことをやっていく人間だった。
そんな自分に、今更ながら戻れる努力をしたくなった。

そう思わせる、夜だった。