66年目の日に想う。

あの戦争から、66年が経った。



その内の26年、私は生きてきたわけだ。
まだまだ幼い。

私の第二次世界大戦への興味は、父が長崎県出身、そして被爆二世である事実を小学生であった私に話して聞かせたことから始まったと今なら思う。
原爆と云う大量破壊兵器の存在、その恐怖。
幼い私は父の話だけが今も頭から離れられない。
それから、大学時代に好きになった小説から昭和初期の時代に興味を持ち、その流れで戦争のことを勉強した。
当時の日本人の気持ちはどんなものであったのだろう。
そんなことから文章を書いたこともある。
全てわかるわけではない。
ましてや私は戦争を知らない世代だ。
それでも、もし自分があの時代に居たならば。
そのときに思うことを、書き続けた。
稚拙ではあったが、書きたいと云う気持ちとあの時代を伝えたいと云う気持ちが伝わった作品が作れたと思う。
あたたかい言葉もいただいた。

今、私は言葉をなかなか紡げないでいる。
仕事の兼ね合いと、何より精神的な衝撃があって想いのままに書くことをためらうようになり、筆が進まなくなってしまった。
ようやく最近になってブログを書くことにより少しずつリハビリをしている。

あの時代への伝え方をもっと冷静になって考えようと思っている。
いろんな立場の人がいた。
軍人、農民、学生、子供、母親。
立場で違う考え、姿勢。
そんなものを描きたいと思う。
もっと、第三者的な視線を身につけて。

そのために、勉強したい。
勉強して、伝えられるようになりたい。

気持ちを、行動に移さなくては。