第33回新春爆笑寄席

『第33回新春爆笑寄席』

2013年1月23日 18:30〜21:30
アクロス福岡シンフォニーホール

柳家小かじ 道灌
柳亭小痴楽 浮世床〜夢〜
柳家三三  佐々木政談
仲入り
桂歌丸   紙入れ
柳家小三治 死神



お正月に頑張ったので、そのご褒美に行ってまいりました。
シンフォニーホール、と云う名前の通り本来はオーケストラの演奏会に適した場所なので、後方だと仕草はわかっても顔の表情がわからない。
双眼鏡は持ってきたけど、噺の途中に観るのも気が引けるしなあ……なんて思い乍らマクラのときだけ双眼鏡を使用。



柳家小かじ 道灌

なんと云っても三三師匠が弟子をとっていたことに吃驚。
まだ見習い扱いのようだが、落語会の開口一番には登場しているのかな?どうかな?
大きな声で明瞭にしゃべっている印象。
笑いが少ない噺なので案の定会場はあたたまることはなかったけれど、基礎をきちんとやる姿勢に好感が持てた。


柳亭小痴楽 浮世床〜夢〜

芸術協会の二つ目さん。
マクラからしっかり笑いをとれていて少し会場があたたまった。
でも早口なので、大きな会場だと聞き取り難くて後方の反応は悪かったように感じた。
実際私も笑えるところは笑えたけれど、聞こえないところでは「?」だった。
場所に応じて対応できればいいのかな?と思う。


柳家三三  佐々木政談

真打登場。(それにしても開口一番と二つ目で30分強は使いすぎだと思う)
生意気な子供の描写が上手いこと。
お奉行様と子供のやりとりがおかしくてたくさん笑えました。
どうでもいいけれど、この師匠の歩き方はどうして老成しているのだろうか。
その歳にしてあれでいいのか?


桂歌丸   紙入れ

落語芸術協会の会長様登場。
風邪を引かれたそうで、なかなかにおしゃべりのとき苦しそう。
何度か「おじいちゃん、大丈夫か」と思ったけれど、そこはベテラン。
笑点の裏話でしっかり笑いを取り、短く紙入れで三人の人物を見事演じ分けていた。
特に女性が肝が据わってて“これぞ江戸女”と思わせる演技でした。


柳家小三治 死神

トリは落語協会会長。
出てきただけで“来たぞ!”と云う雰囲気にしちゃうからすごい。
歌丸師匠はテレビで御馴染みだからどちらかと云うと親近感があるけれど、小三治師匠はちょっとだけ身構える。
そして、身を乗り出したくなる。
この人はどんな噺をしてくれるだろう、どんなことを云うのだろうと集中してしまう。
マクラは自動車教習所のお話で、運転の描写がわかりやすかった。
噺は十八番の死神。
笑い所が多く、会の名称に相応しく場を盛り上げて終わった。



私は落語を聴きこんでいないので詳しい噺の違いとかはわからないので、備忘録がてら感想を述べました。
基本的には落語は楽しく聴ければそれでいいのです。
でも、この会はちょっと落語ばかりで肩が凝りました。
5本はキツイよ、さすがに。
4本ぐらいがちょうどいいんじゃないかな?


でも、新年一発目で両協会会長の落語が聴けて満足でしたv