詩  『“私”』

“私”





“私”に言葉をかけるのは難しい


慰めることは容易い
でも なじる方がもっと容易い


お前はだから駄目なんだと 他人と一緒になってなじったら
“私”が“私”を嫌になるは当たり前



そう 本当は
寄り添ってあげるのが一番良い


“私”の事情を真摯に聴いて
“私”の気持ちを考えて
“私”が弱音を吐いたら

「明日は良いことあるかもしれないよ。
 だから今日はちょっとだけ反省して、ゆっくり眠りなさいな」

なんて
そう そんな言葉を声をかけてあげることが
一番良いのかもしれない

世界中の誰もがわかってくれなくても
“私”が“私”の歯痒さや焦燥感をわかってあげなくては


“私”が二人 心と心で会話をしたら好い





“私”、今日は一日眠かったね。よく仕事頑張った。
“私”、今日も怒られたりなじられたけど、よく我慢した。
“私”、今日はあの本を読んでみたら?
“私”、ゆっくり休みなさい........