詩 『電車』

電車



電車にゆられて頭はそぞろ
脊髄が痛むような感覚に吐きそうになるほど気持ち悪い

車掌の濁声アナウンス
女子高生の笑い声
完全なる不協和音

吊り革が同じように揺れ
私たちもまた同じように揺れる
あ、吊り広告も

静かな疲れきった人々に
私もため息

少年たちが大きな音を立てる
まるで自分たちを見つめてと叫ぶよう
でも、大人たちは知らん振り

何も言わないんだから
嗚呼、まったくヤンなっちゃう


酔っ払い素面馬鹿阿呆無邪気

みんなそれぞれ違うイキモノ