詩 『黒髪』

黒髪



君の背中を覆い隠す 黒髪

風が通れば その黒髪は
ふわりと宙を舞い
さらりと肩を越え

乳房を覆う

君の絹肌に 君の黒髪
白と黒 永遠の美

僕を惑わせる 君の美

有り体に云えば

僕はその黒髪に触れたいけれど
君の美を壊しそうで 触れられない

嗚呼 溜め息をひとつ ふたつ みっつ